乗鞍スカイラインを自転車で走ってきました

実行日 2014年09月13日

場所 乗鞍スカイライン

行った理由 自転車ヒルクライムの定番なので一度は登っておきたかった


 乗鞍岳は岐阜県と長野県の県境にある標高3025mの山です。 山頂付近の畳平までは、乗鞍スカイライン(岐阜ルート)と乗鞍エコーライン(長野ルート)の2本の道が整備されているのですが、2004年以降、自然環境保護の為、マイカー規制が行われていて自家用車で上る事はできません。 乗鞍に登るためには、シャトルバスやタクシーを使うか、自転車か徒歩で頑張るしかないのです。

 シャトルバスは1時間に数本しかなく、タクシーに至ってはめったに走っていません。 そんな状況ですので自転車で走るにはとっても快適でいつしか自転車乗りの間では「聖地」と称されるようになっていました。 しかも終点畳平の標高は2716mで日本一高い道路、自転車で行ける日本で一番高いところなのです。

 これは行くしか!

 実は8月30日にもチャレンジしているのですが、この日は途中から雨が降り出してしまったので引き返しています。 そのリベンジの意味もあるのです。

 今回上るのは、岐阜県側から上る乗鞍スカイラインです。

 出発地点は、ほうのき平スキー場の駐車場です。 ここはシャトルバスの発着場にもなっていて乗鞍へ行く人は無料で車を止める事ができます。

 自転車を組み立てながら天気の心配をしてる途中。。。 怪しげな雲行きだ。。。

 装備品と持ち物は、ヘルメット、手袋、水筒、防寒服、携帯電話、昼ごはん、カメラ、GPSロガーです。 あ、あと、雨が降らないようにテルテル坊主も装備します。

 もう若くはないので十分に準備運動をしてから出発。 時間は11:02。(←おそいぜ)

 距離計をリセットしていざ!

 あらためて行程を確認すると、ほうのき平駐車場から畳平までは、全行程21Km、標高差1500m。 こんなに走ったら死ぬかもしれない。 がんばろう俺。

 スタートして直後の国道158号の上り坂。 いきなりきつい。

 こんな坂を魅力的だと喜ぶのはヒルクライム選手とマゾな人だけだ。

 国道158号は路肩が狭いので自転車乗りには厳しい道ですが、それよりも上り坂が厳しい。 それでもファミリーカーやカップルカーが手を振りながら応援してくれるのでモチベーションは保たれます。

 あと本気のヒルクライムな人たちにもガンガン抜かれます。 ごぼう抜かれ。

 バス停があったので早くも最初の休憩。

 いままでこれほどまでにバスの誘惑を感じた事があっただろうか?

 息を整えたらバスの誘惑をふりきって出発です。 

 と、しばらく走っていると、またもやバス停が! 引き寄せられるー。

 バス停の場所が水平です。

 国道158号沿いは自転車を寄せられるスペースがないので、自転車ビギナーな人はバス停ごとに休むといいかと思います。 ボクは休んでアンパン食べました。

 ほうのき平駐車場から4キロほど走ると、乗鞍スカイラインへ向かう県道5号との分岐点に到着します。

 分岐点の手前にはちょっとしたパーキングスペースがあるのでここでも休憩。

 この電光掲示板が目印。

 パーキングスペースの脇には「めざめの水」という湧水場があります。

 ちょっと趣がありすぎてビビりますが、飲んでみました。 うまーい。(大自然補正あり)

  ぷしゅ!ぷしゅ!と水が発射されてます。

 さてさて湧水で顔を洗って出発します。

 県道5号に入ると交通量が激減するので車を気にせず車道を走る事ができます。 さらにへたな鼻歌を歌っても誰も聞いてないので大丈夫。

 んがががが、ここからは斜度10%。 10m進んだら1m上がる斜度。 激坂へようこそ。 ようこそじゃねーよ。

 マゾ属性ここに極まれり。

 ここから平湯峠までが前半戦のピーク。 ギアを一番軽いローギア(インナーロー)に切り替えて乗り切ろう!としたら既になってて震えました。

 ぺ、ペダルが動かん。 もう上り坂は嫌だ。 次に激坂がきたら歩こう。 誰だヒルクライムは自転車乗りのロマンだなんていったやつは。 ボクです。

 結局なんども休憩しながら(歩きながら)平湯峠にとうちゃーく!

 写真の彼は高山から松本へ抜ける為の抜け道として乗鞍スカイラインを選択してて後悔してた。

 ここ平湯峠から乗鞍スカイラインは始まります。 ここまでは序章。

 実はここには無料駐車場があって、ここまでは自家用車で上ってこれるので、頂上までのタイムを競う人は平湯峠をスタートとするみたいです。(ここまでは車の邪魔になるのでローディーな人たちは本気を出せない)

 畳平の気温は6度。 まだ9月なのに!

 そしてゲートのオジサンに気象情報と熊情報を教えてもらっている時に、新たな熊情報が!。

 「夫婦松の手前で子熊が出たから近くに親熊もいるはず。 熊鈴もってけ、いいからもってけ。 無事に帰ってきたら返してくれればいい。」

 熊鈴を貸してくれるのはありがたいけど、そこは立ち入り禁止にするべきなんじゃないのかな?

 借りました。 オジサンありがとう。

 鈴を自転車に取り付けて熊に怯えながら出発します。

 でも熊も頭が良くなってきてて、鈴を鳴らしたら「お、人間だ、うまそう」って逆に寄ってきたりしたらやだな。

 心の中で森のくまさんを歌いながら立ちこぎ全力疾走で坂道を上ります。 これぞ火事場のくそ力。 さっきまで上り坂はもう歩こうって決めてたのは何だったのか。(森のくまさんを心で歌っているのは呼吸が苦しいからです)

 ゼーハーゼーハー言いながら夫婦松に到着。 ここまでくれば熊さんに出会う事もあるまい。

 まだ始まったばかりなのに体力使いすぎた。

 ここで熊がでても工事の人たちが重機で助けてくれるはず。

 呼吸が整うまで長めの休憩をとって再出発です。

 先ほどまでと比べると斜度は若干ゆるくなってますが、熊逃げで体力を使ってしまったのかすぐに呼吸はゼーハー。

 それでも立ちこぎしたり座りこぎしたり歩いたりしながら立ち入り禁止っぽい展望台まできました。 ここで休憩。 おおー空が近い!

 雲が無ければ穂高、槍ヶ岳が望めるはず。

 ここでお昼ご飯にします。 10Kmを2時間30分で走ったので平均速度は4Km/hか。。。 あれ?歩いたほうが早くないか?

 ウサギとカメでいうなら、両方の悪いとこ取りした感じだな。

 あんぱんは食べてしまったのでお昼はウィダーのみ。

 エネルギー補給を終えたら相変わらずのインナーローでボチボチと上ります。

 ここらへんから急に景色が変わってきます。 森林限界が近いので背の高い木がなくなって一気に視界が広がります。

 雲がちかい。

 前後には誰もいなくて風も弱い。 聞こえるのは自分の息遣いと頭の上から聞こえるカサカサ音だけです。 え、カサカサ音?

 いつの間にかヘルメットの上に鳥が止まっていました。 まさかの巣作りか?

 なるべく頭を揺らさないようにペダルを回し続けます。 クルクルクルクル。

 ついに雲と同じ高さに!

 雲が多くてよくわからなかったけど、いつの間にか森林限界をこえていました。 ぜーぜーはーはー。

 森林限界とは高い木が生育できなくなる高地の事を言います。 乗鞍だと標高2500mぐらいです。 ここを越えると植物は上へ伸びなくなります。

 もうすぐ頂上か?

 と思わせといてつづら折れの上り坂。 さすが乗鞍さん、アメとムチの使い方が分かってらっしゃる。

 ターンの部分が特にキツイ。

 クネクネです。

 ここらへんまで上がってくると空気が薄くて空気を吸っても吸っても楽になりません。 さ、さんそー。

 くらくらふらふら。

 100m走って一回休むの繰り返し。

 そしていよいよ桔梗ヶ原までやってきました。

 苦労も吹っ飛ぶ気持ちよさ。

 ここからは勾配がゆるくてヒルクライムというよりはサイクリングという感じ。 でも体力は残ってないので景色を楽しみながらのんびりライドです。 気持ちだけはラストスパート!

 めざすゴールは、岐阜県と長野県の県境看板のある場所です。 ここが日本で一番高いところを走る道路です。

 えっほ、えっほ。

 ゴールはもうすぐ!

 ついたー!

 岐阜県向きもついでに撮影。

 出発してから約5時間。 早い人は2時間ぐらいで上がってしまうそうです。 すごい。 牽引してください。

 GPSは標高2722mを表示してます。 公式には2716mですから誤差範囲かと。

 看板前で。 カメラの水平が出てないのはフラフラだから。

 気が付くと気温は4℃。 自転車こいでる時は寒くなかったけど、止まると超寒い。 鼻水がしょっぱい。

 防寒用に持ってきたウィンドブレーカーを一枚羽織って下山しますよー。

 上りは5時間ぐらいかかったのに、下りは30分でした。 ゲートのオジサンにお礼を言って熊鈴を返して乗鞍サイクリングは終了です。

 

 ●移動軌跡

 

 ●走行データ

 Speedのグラフを見ると分かりますが、休憩多すぎですね。 もっと鍛えてから再度挑戦しよう。 また来ます。


戻る