WRCの影響

 ジムニーの走行距離が8万キロを超えてアチコチにガタが出始めてきた頃、テレビの中のWRCではプジョー206が大活躍をしていました。 それまでのWRCと言えば長年、三菱やスバルと言った日本のメーカーが活躍していたので新鮮に見えたのです。

 WRCはF1などとは違い、市販車をベースにした車両でレースを行うので我々により身近なレースとも言えます。 つまりお金を出せばレースに使われてる車(のベース)を買う事ができるのです。

 トップドライバーのテクニックで公道を自由自在に走りまわるその姿は車本来の姿であり、素人ドライバーの心を掴んで放しませんでした。

 「うひー、カッチョええのー。」

 この一言で全てが決定です。

 

乗ってみました

 外国車という事もあり、日本車に比べて信頼性が低いんじゃないのか?と最初は思いましたが、実際に乗ってみるとそんな事はありません。 車体の節々から聞こえるギコギコ音は日本車でも良くある事ですし、外気温計が−側へ振り切れてしまうのもセンサーの初期不良でしたしね。 あ、あと、ウィンカーレバーとワイパーレバーが日本車と逆なので、最初は戸惑いますが慣れてしまえば問題ありません。

 購入したのは中間グレードのXSで、1600cc(108ps)の3ドアタイプです。 日本車に比べると馬力が少ないように感じますが、実際に乗ってみるとギア比の妙なのか、街乗りで非力さを感じる事はありません。 ただ、高速道路などで100Km/hを超えるスピードで追い越し加速をする時はさすがにエンジンにムチをくれてやらねばなりません。

 これは慣れれば気にならないのですが、シートのヒップポイントが高いような気がします。 車の性格からすればヒップポイントを高くして見晴らしをよくしようとしているのは分かるのですが、ロール時やピッチング時に揺れを大きく感じてしまいます。 (とは言っても、日本車のワンボックスカーやオフロード4駆に比べたら全然小さいです。 あくまでも、MR2やRX7と比べてという事です)

 「プジョーのサスペンションは猫足だ」とよく聞きますが、この猫足ってなんの事でしょう? 猫のような足? 爪でも出るのでしょうか? 猫足かどうか分かりませんが、初めて乗ったときは「粘る足」という印象でした。 デフォルトの峠を走ってみると、MR2やRX7のように滑るか滑らないかギリギリのコントロールを必要とせず、滑り出してもずるるーーとゆっくり流れ出すので唐突にコントロールを失う事はありません。 コーナリングスピードは決して速いほうではありませんが、限界を掴みやすいし限界を超えてからのコントロールもしやすいので「車を操る事が好きな人」からすれば気持ちのいい車だと思います。 


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